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クレジットカードの読みもの

クレジットカードに関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

クレジットカード払いをするとお店に手数料がかかるから使わないようにしている…という意見に対して、私の持論を書いてみた。

雑談 加盟店 支払い

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クレジットカード払いについての記事を書くと、わりと頻度よく『クレジットカード払いをするとお店が損するから、使わないようにしている』とか、『お店側に申し訳ないから、なんとなくね…』という意見を頂くことがあります。

実際、つい先日も下記のような記事が話題になっていたくらい。その方も「タクシー運転手に負担が行くくらいなら、クレジットカード払いをやめる」という表現を使われています*1

そこで今回は「クレジットカード払いをするとお店に迷惑がかかるから使わないほうがいいのか?」という点について、私の持論を書いてみたいと思います。あくまでひとつの意見として…で構わないので、是非、読んでもらえると嬉しいです。

尚、クレジットカードの加盟店手数料って何?という方は、下記記事から先にどうぞ。

cards.hateblo.jp

デメリットだけでなくメリットもある:

まず、クレジットカード払いをするとお店が損をする…という考え方は、『お店に手数料を負担させてしまう』というデメリット部分しか見ていません

実際にはクレジットカード払いを導入することによってお店はそれに相当するメリットを受けている状況。逆に言えばそのメリットがないのにクレジットカード払いを導入するお店はありません(デメリットしかない決済手段を導入する理由はない)。

ではお店がクレジットカード決済を導入するとどんなメリットがあるのでしょうか?わかりやすく前述のタクシーを例にして解説するとこんな感じです。

1.客単価があがる:

ひとつ目はクレジットカード決済を導入すると客単価(1人のお客さんあたりの売上高)があがる傾向があります。タクシーを例にすると「ちょっと遠くまで行って欲しいんだけど、手元の現金が足りないからクレジットカードでもいい?」という長距離需要を拾える…ということですね。

こうやって聞けば運転手は「クレジットカード払いだと手数料がかかるから困る。現金を用意してから乗ってくれ。」なんて言ってくることはありません。確かに手数料を負担する率は高いですが、その分、儲かる額も多いので文句を言わずに対応してくれることでしょう。

2.客数が増える:

ふたつ目はクレジットカード払いを導入するとやってくるお客さんの数が増える点。タクシーでの事例なら「運転手さん、すいません。今、現金の持ちあわせがないんですけど、クレジットカード払いって使えますか?」と聞いてくるお客さんを断るかどうか…という話です。

そこで仮に「カード払いは手数料が高いから、現金じゃなきゃ困る」と見込み客を追い返してしまうのか、それとも「それじゃ仕方ないな。クレジットカード払いでいいよ」と受け入れるのか。経営を考えるならもちろん後者ですよね。

このようにクレジットカード払いをOKにすると、それだけでお客さんの数というのは増えます。実際、当サイトにも、『マクドナルド クレジットカード』とか、『すき家 クレジットカード』といったキーワードで毎日のようにたくさん人がやってくることを考えると、一定数の客数アップの効果があるのでしょう。

外国人観光客も増える:

加えて最近の事例だと、クレジットカードOKにしただけで外国人観光客が増える…という統計もある模様。海外からやってきたお客さんは日本の貨幣に不慣れ&所持額が少ないので、クレジットカード払いが使えるお店を優先的に利用する傾向があります。

cards.hateblo.jp

3.現金管理の手間が減る:

最後は釣り銭の用意や、売上集計といった現金管理の手間が減る点。

タクシーでなら「運転手さん、今、1万円札しかないんですが、クレジットカード払いと現金払いどっちがいいですか?」と聞けば、半分くらいの運転手がクレジットカード払いを選択すると思います(タクシーは釣り銭がなくなると一旦、事務所に戻ったりする手間が生じる)。

一般の店舗でも同様ですね。釣り銭を用意するために銀行で両替したり、売上金額を銀行に預けに行くなどの手間がかかるわけですが、クレジットカード払いであればその手間が省けます。

  • 現金払い:銀行へ往復する人件費や両替手数料がかかる。売上にもズレが出やすい。
  • カード払い:手数料はかかるが手間いらず。

カード手数料だけ気にしてもしょうがない:

こんな感じでクレジットカード決済にはデメリットもあればメリットもあるわけですが、それをすべてひっくるめた上での持論を書きます。

結局、ほんとうにお店側が「クレジットカード払いを使われるなんて迷惑だ!」と思ってるなら、カード払いの受付を拒否すればいいだけです。それをせずにクレジットカードが使えます…という看板を掲げている以上、私たち消費者にはそれを利用する権利があります。わざわざお店の経営のことを心配する必要性はありません*2

図書カードだって地域振興券だって一緒:

それにクレジットカードの手数料のことだけを心配しても仕方ないんですよ。

図書カードだってギフトカードだって、市町村の地域振興券だってお店は手数料を払っているわけですから条件は全部一緒。なぜクレジットカードの手数料だけをみなさんそんなに気にするのかわかりません。

冒頭のタクシーだって一緒。

今や大手タクシー会社の看板を借りるかわりに手数料を払ってるタクシー会社が山程あります。そういったタクシーに乗車すればタクシー業界の楽天市場のような企業に手数料を払っていることになる。だから「そういった手数料を払わせるは申し訳ないから、違うタクシー会社にしますね」なんてことにはならないですよね。

お店は無数の費用を払っている:

その他にも家賃、人件費、セール割引、タイムセール、ハッピーアワーなどなど、お店が負担をしている費用は無数に存在。

「こっちの洋服は30%オフになってるからお店に悪いわ。定価のこちらをちょうだい!」や、「ハッピーアワー中はビールが半額みたいだけど、俺は悪いから定価でいいや。」なんていう方がいないように、わざわざクレジットカードや電子マネーの加盟店手数料だけに着眼して「お店に悪い」と思う必要性はありません

お店にとって本当に迷惑なのはそうではなく、消費者側があえて現金払いを選ぶことで客数が減ったり、売上金額が減少することです。

カード払いだけがお店に手数料を負担させてる?:

あと、こういう議論をするとよく言われるのは「現金払いだと手数料がかからない以上、クレジットカード払いが嫌われるのは当たり前」という意見。確かに現金払いのお客さんだと手数料がかからないのに、カードを使うお客さんの場合にはお店側の利益が減る…という感覚はあるかもしれません。

しかしそれは前述のようにカード決済の負の側面しか見ていないのかも…。

もしかしたらそのお客さんはクレジットカード払いが出来るからこそやってきたお客さんからもしれませんし、カード払いが使えるからこそ財布の中身よりお金を使ってくれた可能性もあるわけですから、一概に手数料を払う価値がなかったとは言えません。

また、私のように「クレジットカードや電子マネーが使えるならまた来よう」と思ってくれるお客さんも一定数いるはずなんですよね。逆に現金払いしかできないお店には私はあまり寄り付かないので、電子決済導入には一定のリピーター確保効果もあるように思います。

カードを使うと嫌な顔をする経営者:

ちなみに私は過去、加盟店手数料交渉をカード会社と頻繁にしていたことがあるんですが、交渉をすればするほど、あれってほんと「知らない人に著しく不利なもの」だなーと思わされることばかりでした。

そもそも加盟店手数料の料率交渉すら出来ないと思ってる店舗経営者は多いですし、どことどう交渉していいのかなんてことも知らないことが多い。だから加盟店手数料が高止まりしたままで負担が大きいのです。

結果、そういったどんぶり勘定な経営者が手数料負担を嫌がって、カード払いをしようとするお客さんに対して不機嫌そうな表情をしたり、「クレジットカード払いは困るんだよー」なんて小言を言ってしまう形に…。

まぁそんな小言を声に出してしまうお店は潰れるだけなんでしょうけど、お客さんを睨む前に、ちゃんと経営をしてほしいものですね。

お店の経営は、経営者の仕事:

Entrance fee

まとめます。

クレジットカード払いを使うと確かに加盟店手数料という費用がかかりますが、そのデメリットと同等かそれ以上のメリットがカード払いにはあります。

だからこそお店はクレジットカード決済を導入しているわけですから、私たち消費者側は気にすることなく使ってOK。わざわざクレジットカードの手数料だけを心配する必要性はないので、手数料うんぬんなどの計算はそのお店の経営者に任せましょう。それが経営者の仕事です。

以上、クレジットカード払いをするとお店に手数料がかかるから使わないようにしている…という意見に対して、私の持論を書いてみた…という記事でした。

参考リンク:

クレジットカード払いを使うとお店は資金繰りも悪化するんだよ…という方は、下記記事も参考に。最近だと翌日にはカード利用代金を振り込んでくれる時代になってきているので、そういう資金繰りの問題はなくなりつつありますよ。

cards.hateblo.jp

*1:実際にはタクシー運転手がクレジットカード手数料を負担するケースは地方で多く、都心では少ないと思われます。また、カード決済手数料8%分の売上が減る…というだけで、8%を自己負担させられるわけではないはずです(1,000円の支払いなら運転手が80円負担するわけではないということ)。

*2:お店によってはちゃんと、ランチタイムはクレジットカードや電子マネー払い禁止というルールを作ったり、現金払いをしてくれたお客さんにはポイント付与…といった独自のポイントカードを作っていることもあります。