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クレジットカードの読みもの

クレジットカードに関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

クレジットカードは年間120億円も不正利用されてるから怖い!?いえいえ、それは私たちカード保有者が被った金額ではありません。

セキュリティ マネー

Combination Lock on top of a Credit card e.g. Credit Card Security

クレジットカード利用をおすすめすると良く、『クレジットカードでは年間100億円以上もの被害が出ている!そんな危ない支払い方法は使いたくない!』なんて切り口で返されることがあります。

クレジットカードの情報が盗み取られ、不正使用される「番号盗用被害」が相次いでいる。日本クレジット協会(東京)によると、クレジットカード不正使用被害額は平成20年から減少していたが、25年に増加に転じ、昨年は約106億円に上った。

中でも番号盗用被害額は約60億円で全体の56.4%。20年に半数を占めていた「偽造カード被害額」(17.4%)を大きく上回った。

確かに100億円という数字を見ると、「うぉ~、クレジットカード払いってやっぱり危ないな!」と思われるのも当然。ごくごく普通の感覚であると思いますが、実はその被害額というのは私たちクレジットカード保有者が負担している金額でないことは一般にはあまり伝わっていないんですよね…。

そこで今回はクレジットカード不正被害額とその負担者について記事を書いてみたいと思います。誰がその被害額を負担しているのかがわかればきっと、クレジットカードっていかに安全な支払い方法なんだな…ってことがおわかりいただけると思いますよ。

不正被害額は私たちの被害額ではない:

まず、クレジットカードを不正利用されると、その被害額はすべてカード保有者が負担しなくてはいけない…ということ自体が間違いです。

クレジットカードには盗難保険という有り難い保険が付いているため、自分が支払いに使っていないということさえきちんと証明できれば、被害額は全額、カード会社が提携している損害保険会社が負担してくれます(詳しくは下記記事にて)*1

そのため、クレジットカードの不正被害額が年間100億円ある状況でも、クレジットカードを使う側であるみなさんが負担しているのはごくごく一部のみ。

例をあげるとクレジットカードの暗証番号を誰かに伝えてしまったとか、家族による不正利用、そして盗難保険申請を適切に行わなかった時などなど…と、保有者側に著しい落ち度があった時くらいです。

年間カード決済額は45兆円:

また、クレジットカードの年間利用額は2015年現在で約45兆円(こちらの記事を参照)。それに対して年間の不正被害額は120億円なので、比率にすると1%を大きく下回り0.027%程度です(被害額の統計はこちら)。

  • カード年間利用額:45兆円
  • 年間のカード不正被害額:120億円

それにも関わらず金額部分のみが切り取られ、「クレジットカードでは120億もの不正利用があるっ!」なんて報道されると怖さを感じてしまうものですが、45兆円のうち120億円分が不正利用されているとわかれば「ふーん、そんなもんか」となることでしょう。

そして前述のように120億円の不正被害額があったとしても、私たちカード保有者側が負担しているケースはごくごく一部。残念ながらクレジットカードを不正利用されたうち、どのくらい自己負担している比率があるのかは統計にありませんが、あっても数%程度でしょう。過剰に怖がる必要性はありません。

現金を不正利用されることのほうが多い?

クレジットカードの不正被害額と比較するために、現金の紛失額についても調べてみましたが、こちらは正確な数字がわかりませんでした。

しかし、東京都内で届け出をされた現金が年間33億円あったことを考えると、スリ被害や財布の紛失ではもっと多くの金額が誰かに盗まれてそうな感じ。少なくともクレジットカードの不正被害額120億円よりも多くの不正があるように思います。

  • 財布を落とした場合:現金は戻ってこないかも
  • 財布をスられた場合:現金はまず戻ってこない

ただ新聞社などのメディアとしては「年間120億円の不正被害がクレジットカードにはあるよ」という報道をするとインパクトが強いので、どうしてもそこの部分だけが記事になって一人歩きしてしまっているのですね。一般的なクレジットカードへの理解はまだまだだなぁ…と思い知らされます。

クレジットカードをもっと知ろう:

223/365 - my bank sucks

こんな風にクレジットカードは怖い…というイメージばかりが先行してしまっていますが、実際にはむしろ、現金払いより安心&安全な支払い方法だと私は思っています。

確かに不正被害は怖いですが、仮に不正利用をされたとしてもあなたが利用していないということをキッチリ証明できれば、100万円使われようが1億円使われようが自己負担は0円で済みますよ(下記の方のようにたくましい方も(笑))。

私は不正被害の経験なし:

ちなみに私は過去、10年以上クレジットカードをバンバン利用し、常に10枚以上のクレジットカードを使っているクレジットカードマニアですが、残念ながらまだ1度も不正被害にあったことがありません。

クレジットカード情報サイトを運営している立場からしたら、一度くらいは不正被害→盗難保険申請という経験をしたいと思っているのですが、なかなかそういう機会に恵まれなくて悲しい状況ですね(苦笑)

以上、クレジットカードは年間120億円も不正利用されてるから怖い!?いえいえ、それは私たちカード保有者が被った金額ではありません…という話題でした。

参考リンク:

クレジットカード初心者が抱えがちな勘違いについては下記記事も参考に。クレジットカードへの誤解は一般的にも多いので、この機会に解消しておいてもらえると助かります。

cards.hateblo.jp

*1:実際にはネット通販などの場合には損害保険会社ではなく、ネット通販会社が負担させられることもあります。