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クレジットカードの読みもの

クレジットカードに関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

「過払い金返還請求で司法書士に払った報酬」を更に返還請求しようとする弁護士が登場!もはや報酬のぶん取り合いに近い様相です。

Japanese Yen bills

確かに返還請求することが出来そうなケースなんですが、ここまで来るとなんだかなぁ…という感があるのは私だけでしょうか?

東京都内にある「弁護士法人ITJ法律事務所」という弁護士法人が、過去に他の司法書士が担当した過払い金返還請求の報酬を返還請求する相談受付をはじめたようです(こちらの記事より情報をいただきました)。

司法書士は140万円以上の過払い請求できません。すでに報酬を支払った場合は返還請求できます。(中略)

ITJでは司法書士に対する請求を行います。すでに司法書士に依頼し、報酬を支払った方のご相談を受け付けております。お気軽にご相談ください。

報酬

回収した金額の20%と消費税相当額

弁護士 vs 司法書士:

『なんのことだかさっぱりわからない…』という方のために、その理屈を簡単に解説させていただきます。

まず、最高裁の判例にもあるように、司法書士というのは140万円以上の金額を扱う過払い金返還請求をすることは出来ません。それにも関わらず昨今の過払い金返還請求バブルにおいては、司法書士がその枠を超えて返還請求してしまう事例があとを絶ちませんでした。

過払い金の対応などの債務整理で、いくらまでなら司法書士が弁護士の代わりに引き受けられるかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷(大谷直人裁判長)は27日、「借金の額が140万円を超える場合、司法書士は代理できない」との初判断を示した。弁護士側の主張を認め、司法書士の業務範囲の厳格な運用を求める判決が確定した。

司法書士法は司法書士が訴訟代理人を務めることができるのは、請求額140万円以下の簡裁訴訟に限ると規定する。

そのため今回紹介している弁護士法人では、過去に司法書士に過払い金返還請求をお願いした方を対象に、「もし140万円以上の過払い金返還請求を司法書士に依頼したのなら、それは違法だから報酬を取り返せる!」と宣伝している…というわけ。

まぁ前述のように確かに理屈は通っていますし、返還請求する権利があるのかもしれませんが、はたからみると司法書士と弁護士の戦いにしか思えないような争いな気がしますね。言わば、過払い金返還請求の返還請求になる形です(苦笑)*1

過払い金返還バブルもそろそろ終焉:

520 Yen

まぁこういったビジネスを弁護士が始めたところを見ると、そろそろ過払い金返還請求自体が終焉を迎えつつあるということでもあるのかも。

今後、仮にこの返還請求がうまくいくようなら、司法書士を相手にした弁護士による返還請求バブルが起きるのかもしれませんね。

以上、「過払い金返還請求で司法書士に払った報酬」を更に返還請求しようとする弁護士が登場。もはや報酬のぶん取り合いに近い様相です…という話題でした。

参考リンク:

過払い金返還額の推移については下記記事を参考に。オリエントコーポレーションの決算に掲載されていた、統計データを紹介させていただいております(まだまだ根強く残っている模様)。

cards.hateblo.jp

*1:ちなみにほんとうに司法書士に過払い請求を代理してもらった報酬を回収できるかどうかについては未知数です。確かに違反であることは最高裁の判例として固まったようですが、ではそれを弁護士が返還請求できるかどうかはまだわからないためですね。司法書士に返還請求する場合には過払い金返還請求よりも複雑な対応が必要になることは、覚悟しておいたほうがいいかもしれません。

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