クレジットカードの読みもの

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楽天カードに身に覚えのない100万円の借金を背負わされた件について…を読んで。明細の確認漏れが起きやすいネット明細は初心者に危険です。

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楽天カード&楽天プレミアムカードと現金の画像

先日、話題になった『楽天カードに身に覚えのない100万円の借金を背負わされた件について』という記事を読みました。

私の楽天カードは2011年から自動リボになっていた。

自動リボになっていると、カードを使う時に「一括でお願いします」と言っても、楽天内に入ったら、自動的にリボになってしまう。

自動リボは初期は月5千円。しかし、額がたまってきたので、月1万に引き上げられていた。そこに利息がついて、毎月2万ちょいの請求メールが来てた。私は、楽天カードで高い買い物はしないので、そんなものかなぁと思っていた。なぜなら、請求額の内訳なんて送って来ないからだ。買い物をしたものはいちいちメールを送ってくるのに、月支払いの請求額はどこまでが元金でどこまでが利息だなんて送って来ない。

かくして、私は限度額まで言いってしまったのである。

内容としては申し訳ないのですが自業自得な部分が大きく、身に覚えのない借金どころか自分で作ってしまった借金…なわけですけど、これ、問題なのは多くの方が同じ落とし穴にハマってることなんですよね。

この記事の執筆者だけに限った話ではないのが問題なのです。

インターネット明細の問題点について:

検索すると無数に出てくる同じような例:

実際、Googleでちょっと検索してみると、同様の事例が次から次へと見つかる状況(引用部分には読みやすく句読点を追加)。

楽天カードで、今まで知らずにリボ払いになってました。3年くらい使ってます。

ご利用明細など見なかったし、通帳の引き落としも確認したことありませんでした。それで、ご利用限度額の100万を超えてしまって、使えないとショップから連絡ありリボが、発覚しました。

上記の方々も利用限度額が100万円に到達してはじめて、自分がリボ払いを使っていたことに気づいた様子なので、予測するに毎月の明細書すらチェックしていなかったのでしょう。

どうでもいいツッコミですが、『友人が…』の話は、質問者本人の経験談である可能性大ですね(苦笑)

原因はインターネット利用明細書にある:

ではなぜ気付かぬうちに支払い方法がリボ払いになり、その残高がとんでもない金額になってしまうのか?

この一番の理由は『インターネット利用明細書の普及』があると思う私。

要は郵送による紙の明細書が廃止され、ネット明細書が普及したことにより、毎月、きちんと明細書をチェックしない方が増えているのではないか、そんな推測ですね。

ネット明細は確認しなくても問題ない:

まぁ、考えてもみてもらえればわかりますが、郵送で明細書を送って来られた場合には「ぉぉ、明細来たか…」と、よほど面倒くさがりな方ではない限り、一度くらいは開封して中身をチェックします。

それがネット明細書の場合には1年間以上、明細書をチェックしなくてもなんら問題なし。カード会社から警告が届くわけでもないので、放置しがちになってしまうんです。

  • 紙の明細書:
    郵送で手元に届くため毎月、強制的にチェックさせられることになる(開封しないまでも確認しなくちゃなぁという気分になる)。
  • インターネット明細:
    メールで受信はするもののチェックせずに放置してしまいがちとなる。人によっては自動的に不要メールとして振り分けされ、存在すら気付かない方も。

結果、ログインするためのIDやパスワードすら、もうなんだっけ?と思う方のほうが多いのかも。私も15枚ものカードを持っているゆえに、管理の難しさはよくわかります。

リボ残高が積み上がってもわからない:

だからリボ残高が積み上がっていたとしても気付けない。これって当たり前のことですよね。

そうこうして利用限度額オーバーになった時にはじめて問題の大きさに気づき、その後、数年は返済に四苦八苦する流れ。

まぁ後悔しても時すでに遅し…なんですが、100万円程度の残高ならどうにか出来ないこともないので、未払い残高が膨らんでしまった方は下記記事を参考に返済計画を立てみてください。

毎月の返済額を5,000円増やすだけで、リボ払いは完済しやすくなりますよ。

news.cardmics.com

カードが悪者にされてしまうのが悲しい:

ちょっと話が逸れますが個人的にここで悲しいのは、『クレジットカード会社に騙された!』とか、『リボ払い残高がいつの間にか100万円になってるとか、クレジットカードってすごく怖い!』なんて、クレジットカードに負のイメージをもってしまうこと。

ただの自業自得であったとしても、クレジットカード=怖いという印象のほうが強く残り、周りに『クレジットカードなんて持つもんじゃない!』と拡散してしまいがちなのが困りものなんです。

  • 間違い:クレジットカードは怖い、持つべきじゃない
  • 正解:クレジットカードは正しく使えばまったく怖くない

正しく使えば怖いことなどひとつもありません。

初心者の方は、お金を払ってでも紙の明細書を

数字が並ぶクレジットカードの明細書画像

このようにクレジットカード初心者で、カードの仕組みなんて全くわからない方は、有料であったとしても紙の利用明細書を取り寄せるのがおすすめ。

そうして月に1度、カードの利用歴を確認さえすれば、これほどまでに「借金」が積み上がり、返済に困ることもなかったと思います。

明細を確認すると不正利用対策にもなる:

それに利用明細書を確認すると、あなたのカードが不正利用されてしまった場合の対処も迅速になるメリット有り。

  • 明細を確認する:不正利用を見つけやすい
  • 明細を確認しない:不正利用されても気付かない

くどいようですがとにかく、クレジットカードを使うなら月に1度は明細書をチェックする…という基本を忘れないでください。

明細書をチェックするだけで不正利用は防げる

明細書をチェックするだけで不正利用は防げる

それだけでクレジットカードに関連するほとんどのトラブルから身を守ることが出来ますよ。

以上、楽天カードに身に覚えのない100万円の借金を背負わされた件について…を読んで。明細の確認漏れが起きやすいネット明細は初心者に危険です…という話題でした。

参考リンク:

この他、初心者がやらかしてしまいがちなミスは下記記事を参考に。

これらの失敗さえ回避すればクレジットカードなんて怖いことはありませんよ。現金払いよりもよほど安心&安全な支払い手段となります。

news.cardmics.com

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