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クレジットカードの読みもの

クレジットカードに関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

本日より図書カードNEXTという新しい図書カードが販売開始!次世代の図書カードになるカードですが、名称からして大丈夫なのか心配です。

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本日、2016年6月1日より、次世代型の図書カードである『図書カードNEXT』というギフトカードの発行が開始されるようです。富士通エフ・アイ・ピー株式会社がニュースリリースで報じました。

本の贈りものとしてご活用いただくことで、読書の普及に資する目的で始まった、全国共通図書券。55 年が経ち、プリペイドカード式の図書カードに変更された後も、全国約9,500 店の加盟書店において、たくさんのお客さまにご利用されています。

このような中で図書普及も、お客さまに対してより便利で安全な支払い手段を提供していくために、「図書カードNEXT」を発行することとなりました。「図書カードNEXT」の図柄は全て新しいものをご用意し、初年度4,000 万枚の発行を計画しています。

下記画像のように図書カードNEXTを利用するためには、QRコードを書店側の専用端末で読み取ってもらうことで支払いを行う形のようです。

また、ID番号とPIN番号(暗証番号)を入力すれば、スマホやパソコンから簡単に残高確認も出来る仕組みが採用がされているため、従来の穴あけパンチによる残高確認方法からは一歩、進化したなという感じですね。

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「図書カードNEXT」は、磁気カードの図書カードと異なり、カードの残高がデータセンターで運用されているサーバで管理する方式となります。カード裏面に印字されたQR コード(注2)を書店設置の専用端末で読み取り、リアルタイムで残高の減算を行います。

大丈夫なのかと激しく心配な私:

ただ個人的にこの図書カードNEXT、大丈夫なのか心配でなりません。その理由は主に3つです。

1.中小の書店がネット対応できるのか?

まず1つ目は、小規模な書店がインターネット接続を必須とする図書カードNEXTを使いこなせるのかという点ですね。

従来の図書カードはオフラインで残高管理をしていたんですが、図書カードNEXTは前述のようにサーバー側で残高の管理をする仕組みのため、回線トラブルなどで困る状況になってしまわないかという心配があるんです。

  • 従来の図書カード:オフラインでも決済可能
  • 図書カードNETXT:インターネット回線が必要

まぁ小さかろうが古かろうが、書店だって新しい技術を取り込んでいく必要性はあるんでしょうけれども、図書カードのような全国共通でどの書店や本屋でも使えるギフトカードを、エイヤっで導入することには不安を感じますね(導入店は9,500店)。しばらくは店舗側のオペレーションが混乱してしまうことでしょう。

2.有効期限が10年って大丈夫?

2つ目は有効期限が10年に設定されている点。従来の図書カードは原則、無期限で利用することができていたわけですが、これが10年に短縮されると困る利用者は多そうな感じ。

特に困るのが金券ショップで図書カードを買っていた層でしょうね。今後、有効期限が設けられたことで図書カードは金券ショップでの取り扱いが難しくなっていくはずなので、『安く図書カードを入手して、書店を本を買う』という人たちが、そのままAmazonや楽天ブックスに流れていってしまうような気がしてなりません*1

  • 従来の図書カード:有効期限がナシなので金券ショップで取扱可能
  • 図書カードNEXT:有効期限があるので取り扱いが難しい

そうなると言うまでもなく書店や本屋の売上が落ちてしまう結果になるので、更に自分たちの首を締めてしまうことでしょう(せっかく新しい図書カードを導入したのに、そのせいで売上が落ちる)。

3.名称が悪い:

最後はこれ、図書カードNEXTという名称が悪いです(苦笑)。

そもそも図書カードをプレゼントしたり、貰ったりする層の中には、年配の方が一定数含まれているはず。それにもかかわらず店頭で『図書カードと図書カードNEXTのどちらをご購入されますか?』なんて確認をしようものなら、「よくわからないわー」と購入自体を諦めてしまう方も少なからずいることでしょう。

せめて「新図書カード」といったわかりやすいネーミングにしておけばまだ、抵抗感も少なかったと思うんですけどね。若者向けなのか、それとも単純にカッコ良かったからかはわかりませんが、NEXTという英語を入れてしまうと途端にわかりにくさを感じる方は多いはずなので、そこが大きな心配材料だと言えます。

図書カードNEXTは金券ショップに売れない:

図書カードNEXTは有効期限が設定されているということもさることながら、金券ショップで「今、一体どれだけの残高が残っているのか?」ということを確認することが出来ないために、買取不可な金券になってしまう可能性大。

そのため、従来のようにプレゼントで図書カードを貰ったから、それを金券ショップに持っていって現金化していた方には悲報になりますね。今後は自分で書店にいって利用するくらいしか使いみちは無くなりそうです。

チャージ不可なのはもったいない:

Jimbocho Book Store

ここまで3つほど、図書カードNEXTの心配材料を紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

これに加えて心配材料…ではないんですが、図書カードNEXTはせっかくサーバー側で残高管理をしているのに、チャージ(入金)をして再利用できる仕組みを作らなかったのはもったいないなと思いますね。

  • 従来の図書カード:使いきったら終わり
  • 図書カードNEXT:使いきったら終わり

そうではなくSuicaや楽天Edyなどのように、クレジットカードを利用してオートチャージできる仕組みを作っておけば、Amazonや楽天ブックスなどのネット書店ではなくてリアルの書店へ足を運ぶキッカケにもなったんじゃないかと残念でなりません。

例えばせっかく図書カードを刷新するなら、1,000円チャージをすれば1,025円の残高になるとか、5,000円チャージなら5,250円とか、そういう『リアルの書店ならではのお得』があっても良かったんじゃないかなと思います。

以上、本日より図書カードNEXTという新しい図書カードが販売開始!次世代の図書カードになるカードですが、名称からして大丈夫なのか激しく心配です…という国内ニュースでした。

参考リンク:

書店や本屋での支払いでもお得にポイントが貯まる、ポイントが貯まりやすいクレジットカードが欲しいという方は下記記事を参考にどうぞ。普段から本をよく買う方なら、年間数千円程度の節約にもなりますよ。

cards.hateblo.jp

*1:従来の図書カードは残高確認をしなくても「使用済みか使用済みではないか」ということがわかりやすかったんですが、新しい図書カードNEXTはID番号とPIN番号を入力しないと使用済みかどうかがわからないので、そういった意味でも金券ショップでの取り扱いは難しいでしょうね(PIN番号は特に、スクラッチをして削らないとわからないので余計に使用済みかどうかわからない)。

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